うつ病の特徴的な症状は、強い悲しみや気分の落ち込みなどいわゆる“抑うつ気分”や意欲や喜びの低下が現れることです。しかし、症状の現れ方は人によって大きく異なり、動作が緩慢になって反応が遅くなるケースもあれば、些細なことで怒りっぽくなるといった行動の変化が目立つケースも少なくありません。また、進行するとさまざまな感情を感じにくくなり、生きている実感がわかないといった症状が現れることもあります。さらに、何事も悪く考えてしまい自己否定的になったり、過度に罪責的になったりすることが多くみられます。また、うつ病はこれらの精神的な症状のみではなく、不眠や食欲低下、頭痛、消化器症状といった身体的な不調を引き起こすことが多いのも特徴の1つです。

トラウマ・インフォームドケアとは、トラウマを熟知したケアのことを指します。多くの人は、過去に何らかのトラウマ的な出来事に遭遇しています。そのトラウマ的な出来事に似た状況を体験すると、その時のことを思い出す「再トラウマ体験」をしてしまうことがあります。日々の生活、仕事・学校などで不安や恐怖・自分でもよくわからない感情を抱いてしまうことの原因に、この再トラウマ体験が影響していることがあります。さまざまな感情が過去のトラウマ的な出来事に関連していることに気づくことは、自分の気持ちを整理することもでき、安心につながることがあります。私たちは、一人ひとりのトラウマを理解し、その影響が少しでも少なくなるように一緒に考えるケアを行っていきます。

ご本人またはご家族にご相談シートを記入していただきます。

面接と面談の対話にて確認をします。

面接と面談の対話をもとに相談内容を確定します。

ご本人に応じた、ストレスに対する適切な対処法などを一緒に考えて行きます。